上機嫌という贈り物

矢野和男さん。「アランはその有名な『幸福論』において、意志を持って機嫌をよくし、自ら喜びをまわりに広めることの重要性を繰り返し強調している。たとえば、『悲観主義は気分に、楽観主義は意志による』もので、『上機嫌という贈り物は、やりとりすることによって何倍にも膨らむ宝物である』とする。そもそも、周囲に元気をもらうだけで、自分が周囲を元気にしない人(あるいは周囲の元気を奪う人)は、集団の幸せにただ乗りしている人である。ただ乗りという一方通行な関係は不安定で長続きしない。ただ乗りしている人は、集団の幸せ度を単に下げているのであり、そのような人が増えると全体の幸せ度が下がる。人を明るく元気にし、ポジティブな影響を与える動きは、集団の中で循環するのである。その意味で、幸せは天下のまわりものである」だよな。