何もしないで休む

オリバー・バークマンさん。「現代に生きる僕たちは、休みを『有意義に使う』とか『無駄にする』という奇妙な考えにすっかり染まっている。将来に向けて何らかの価値を生み出さないものは、すべて単なる怠惰でしかない。休息が許されるのは、働く元気を取り戻す為だけだ。こうして純粋な休息としての休息はどんどん肩身が狭くなっていく。将来の為にならない過ごし方をすると、なんだか悪いことをしたような気分になる。でも本当は、余暇を『無駄に』過ごすことこそ、余暇を無駄にしない為の唯一の方法ではないだろうか。何の役にも立たないことに時間を使い、その体験を純粋に楽しむこと。将来に備えて自分を高めるのではなく、ただ何もしないで休むこと。一度きりの人生を存分に生きる為には、将来に向けた学びや鍛錬を一旦忘れる時間が必要だ」そうか。