真の余暇

オリバー・バークマンさん。「アリストテレスは、真の余暇(彼にとって内省と哲学的思索を意味していた)こそが、あらゆる美徳の中で最高のものだと論じている。なぜなら余暇は、それ自体以外に目的を持たないからだ。戦争で勇敢に戦うことも美徳だが、それは勝利という目的のための手段に過ぎない。ラテン語で仕事を意味するnegotiumは、直訳すると『余暇がない』という意味になる。つまり、余暇を楽しむのが人間本来の姿であり、仕事はその例外ということだ。古代の人々にとって仕事とは、それ自体が不名誉なものだった。市民の代わりに労働していた奴隷たちにとっては避けられない必然かもしれないが、仕事をすることは決して人生の中心ではなかったのだ。余暇こそが人生の中心であり、仕事はそこに割って入る邪魔者だ。こういう仕事観は何世紀も続いた」余暇。