休息を休息として

オリバー・バークマンさん。「『時間を無駄にしたくない』という気持ちの中には、どこか永遠の救済への憧れに近いものがある。日々のあらゆる時間を努力で満たしていれば、いつか幸せな未来がやってくる。そう信じる気持ちは宗教とたいして変わらない。全てが完璧にうまくいき、悩みも苦痛もなく、何も努力しなくても安心していられる状態―それと天国との間にどれほどの違いがあるだろう。現代人が休みの日に仕事をするだけでなく、筋トレで自分を痛めつけるのも何ら不思議ではない。禁欲と自罰で自らの高潔さを証明しなければ、敗者の烙印を押されそうで不安なのだ。休息を休息として楽しむ為に、まずは事実を受け入れよう。あなたの日々は、完全無欠の未来のための準備期間ではない。そんな仮定で生きていたら、人生を充分に生きることはできない」今。