心理的な回避行動

オリバー・バークマンさん。「他の何かを感じない為に、まるで薬を飲むように、忙しさで脳を満たしているのだ。スマホに手を伸ばし、やることリストに取りかかり、ジムのマシンでせっせと運動する。それらはすべて、心理的な回避行動とも呼べるものだった。世界はどんどん加速し、僕たちは超人的なスピードで働くことを期待されている。その速度に追いつけなければ、幸せもお金もけっして手に入らない気がする。自分が置いていかれないかと怖くなり、安心感が欲しくてもっと速く働こうとする。なんとか苦しみから逃れようとしても、できることといえば、もっと速く働くことだけだ。そういう生き方は、必ずしも不快なわけではない。超速で生きることには陶酔するようなスリルがある。ただし、そんな生き方では、心の平穏はけっして得られない」脱出できるか。