結晶性知能

アーサー・ブルックスさん。「加齢による流動性知能の低下は、避けられません。でも、知能は流動性知能だけではありません。『結晶性知能』も存在します。結晶性知能とは、過去に学んだ知識の蓄えを活用する能力です。結晶性知能は知識の蓄えに依存するため、40代、50代、60代と年齢を経るほど向上します。仮に減少するとしても、人生の終盤になってからです。キャッテル自身は2つの知能を次のように説明しています。『(流動性知性は)抽象的な問題を解決する脱文脈化された能力であるのに対し、結晶性知能は、人が生きるなかで文化的適応と学習によって獲得した知識に相当する』。言い換えれば、こういうことです。若い時は字頭に恵まれ、歳を取ったら知恵に恵まれる。若い時は事実を沢山打ち出せるし、歳を取ったらその意味と使い方が分かるようになる」知恵。