キャリアを再設計

アーサー・ブルックスさん。「流動性知能だけを頼りにキャリアを積んでいれば、かなり早期にピークと落ち込みを迎えますが、結晶性知能の必要なキャリアを積んでいるか、もっと生かせるようにキャリアを再設計できれば、ピークが遅れるかわりに落ち込みの時期もかなり先に延ばせるのです。革新中心のキャリアから、指導中心のキャリアへとキャリアを年々設計する能力は失われませんから、加齢による強みを発揮することは可能です。結晶性知能を活かしやすい職業もあります。その最もたる例が教師です。話術と大量の蓄積された情報を説明する才能が求められる職業です。教職が若者より高齢者に向いているのは、不思議でも何でもありません。近年の研究では、大学学部内でも特に高齢な教授達の指導が最も高く評価される傾向にありました」キャリアチェンジ。