アーサー・ブルックスさん。「1971年、キャッテルは『人には2種類の知能が備わっているものの、各知能がピークを迎える時期は異なる』と提唱しました。うち1つ目の知能が、『流動性知能』です。キャッテルの定義では、推論力、柔軟な思考力、目新しい問題の解決力を指します。一般的に、生得的な頭の良さと考えられている知能で、読解力や数学的能力と関連があることが研究で明らかになっています。革新的なアイデアや製品を生み出す人は、概して流動性知能が豊かです。流動的知能は成人期初期にピークに達し、30代から40代に急速に低下しはじめました。キャリアの早期に成功を収め、アイデアの考案や困難な問題の解決を伴う仕事をしていた人は、流動性知能のおかげで成功したのです。覚えが早く、重要なことに専念し、解決策を考案します」地頭の良さの原因。