幸福の定義

内田由紀子さん。「幸福はどのように定義できるだろうか。主観的な幸福感は、『喜びや満足などを含んだ、ポジティブな感情・感覚』として定義することができる。美味しいものを食べた時や、気持ちの良い温泉に入って一息つき、『ああ、幸せ!』と感じる時のような状態である。一時的な感情状態だけでなく、自分の状態や人生に対する評価や心理的安寧も主観的幸福感には含まれる。『自分のこれ迄の人生は幸せなものであったなあ』と感じることや、『家族の幸せが私の幸せ』というようなときに使われる『幸せ』は、より持続的な、人生や日常に対する評価を含んだ概念である。古い定義においては幸福を『運の良さ』とする考えがみられていた。しかし、近代化と共に幸福は『個人が自力で獲得する』あるいは、『個人が感じるもの』とする要素が強くなったという」幸せ。