幸福を感じる力

内田由紀子さん。「GHNは、第四代国王が1970年代に『ブータンGDPよりGNHを大切にする国にしたい』といったことに始まるといわれている。経済成長を目指しても人々が幸せにならないのであれば、経済成長というのはもしかすると緩やかでもいいかもしれず、逆に経済成長することで失ってしまうものを大事にしたほうがいいのではないかというようなことをブータンは発信している。ブータンを訪れたときに印象深かったのは、『幸福を感じる力』への志向性である。とくにブータン仏教と幸福感の関わりは否定できない。祈りや瞑想の時間を設けることが日常的に行われており、人々は『足るを知る』の精神を重要視している。それゆえ、HAPINESSという言葉を用いているが、本当は【幸せ】ではなく【充足】という意味に近い」足るを知って幸福の感度をあげる。