社会経済的地位と幸福

内田由紀子さん。「仕事も幸福感に影響を与えている。正社員はパートタイマーや無職者に比べると幸福感や適応感が高い。また、幸福感とよく相関するといわれているのは、『社会経済的地位』で、生まれ育った環境における養育者の経済状態や教育レベルなどによってその後の幸福感が変わってくることが繰り返し示されている。社会経済的地位が高い家庭あるいは地域の子供は、さまざまな形で自分の人生の助けになるような多様な他者とのつながり(社会関係資本)を持つ機会があり、また、多様な経験を積む機会もより多く存在する。実際、社会経済地位が相対的に高い人では、物品の購入ではなく、旅行や教育などの経験を得ることに対してお金を使う事で幸福感が増すが、低い人ではそのような関係はみられず、物品の購入がむしろ幸福を高めていた」ガチャ。