若者の幸福感の変化

内田由紀子さん。「ブータンの幸福感は、いわゆる北米系の『獲得志向』の幸福感とはとても異なっている。もちろんブータンでも良い教育を受けること、あるいは自尊心を高くすること、労働意欲や経済状態は大切にされている。しかし、最も重視されているのは感謝の気持ちと充足感である。両親、先祖、自然、動物たち、土地に感謝をしながら、日常のなかで充足感を感じていることをブータンの人たちは大切にしている。ブータンは人々が『幸福の国』という言葉から想像するような、いわゆる桃源郷というわけではない。経済的には最貧国のなかに含まれるし、地方部ではインフラが整っていないところもある。しかし人々は誇りと他者への信頼をもって暮らしていることが伝わってくる」仏教国で農業人口が9割。医療費と教育費は無料。面積は九州くらいだという。