マーク・シュルツさん。「幸せは最終目的地のようなもの、という通説もある。障害を乗り越えて幸せになったら、後は悠々自適になるという考えだ。だかもちろん、そうはいかない。今から2000年以上前、古代ギリシャの哲学者アリストテレスは、『ユーダイモニア』という概念を提唱した。ユーダイモニアは人生には意味や目的があると感じる奥深い実感をさし、今日でも心理学で広く使われている。これとよく対比されるのが、『ヘドニア』で、快楽がもたらす束の間の幸福感を意味する。つまりヘドニアは『一時的な幸福感』を、ユーダイモニアは『長く続く幸せな人生』を指す。ユーダイモニアは人生には意味や価値があるという感覚であり、一時的な楽しさやみじめさを超越した感覚だ。人生の浮き沈みを乗り越えて生きていくには、ユーダイモニアが必要だ」長く。