変革は手足口(2)

城野宏さん。「人間が客観的に働きかけることのできる脳の指令は、手と足と口を動かすということだけである。この原理は十分に心得ておかねばならない。脳は概念を使って自分の経験を記憶し、取りまとめて再生できる。自分の希望も、概念のコンビネーションで構成できる。しかし、いくら意欲や希望を構成しても、それだけでは客観的存在にならないし、他の物質や人間に働きかけることはできない。口を動かして言葉として出すとか、手を使って文章を書くとか、足を動かして人に会うとかいうことをやってはじめて当人の希望は客観的存在となり、他に働きかけることができるのである。つまり、変革とは手と足と口を動かすことであり、手も足も口も動いていなければ、変革など生まれるものではない。」思いは大切なれど、ただ思うだけでは変わらないのだ。