合理性と非合理性

大前研一さん。「いかに高邁なビジョンを掲げる企業であっても、収益性が悪化してキャッシュフローが枯渇すれば倒産します。従って、経営者の責務とは、数字で裏付けられた経済合理性にかなった判断を下すことです。一方で、社員のモチベーションやロイヤルティ、創造性といった経済合理性の尺度だけでは測り切れない部分を管理し、それを成果につなげる手腕も求められます。前者をマネジメント、後者をリーダーシップと言い換えてもいいでしょう。経営には、この二つが表裏一体となって存在します。優れた経営者は、収益を追求する術と組織を牽引する術を兼ね備えなければならないのです。」非合理性と合理性の両方をうまく働かせ、この非合理性を経済的効果に変える能力が大事だとLVMHのベルナール・アルノーも述べている。言うは易い、のだが。