中山素平さんが亡くなられた。享年９９。財界の鞍馬天狗と呼ばれた方だが、晩年は設立された国際大学の経営に心を砕いておられた。５年前、いろいろな事情があり、中山素平さんが動かれて、３年で帰任するはずの沖縄に４年いることになったのだと聞いている。３年で帰っていたら、多分今は別の仕事をしていただろう。沖縄県振興開発審議会の専門委員もやらせて頂けなかったろうし、那覇市の情報化推進計画にも関われなかっただろう。影響力のある人の一言で、人生は少し違ったものになる。そのような場合には、その方がその一言によって成し遂げようとされた期待に応えられるよう、ベストを尽くすのがよいことなのだと思っている。期待にお応えできたかどうかはともかく、人生におそらくはありがたい影響を与えて下さった中山さんのご冥福を祈りたい。
