金銭と栄誉を

稲盛和夫さん。「私は金銭だけでは人間をモチベートできないと思っていましたので、一生懸命に働いて高い『時間当り(生産性)』を出し、会社に貢献してくれた人たちに対して、みんなで栄誉を与えるということをしてきました。『あの部門の人たちは高い時間当りを達成して、我が社の採算向上に大きく貢献してくれた。おかげで、我々は昇級やボーナスをたくさんもらえる。あの人たちの功績をみんなで称えましょう』と言ってきました。間接部門についても同様です。総務、経理、資財など間接部門の人たちが一生懸命にがんばってくれるから、現場も高い『時間当り』が達成できるわけです。ですから、直接部門は奉仕してくれる間接部門の人たちに感謝と尊敬の念を持ち、その仕事を評価すべきです。」金銭と栄誉、報奨と勲章のバランス。栄誉をいかに作り出すか。