不調時に長所を伸ばす

nakatomimoka2006-09-01

米長邦雄さん。「一方、スランプに陥って悩んでいるような時には、長所を伸ばすことである。というより、自分の欠点を見ない、というほうが正確だろうか。例えば8連敗して、「まさかあんな相手にまで負けるとは思わなかった」と落ち込んでいる時には、自分の勝った将棋を並べる。そして、『ああ、俺は強いんだ』と納得する。『なぜ、この手が成立したのだろう』といった吟味は、ここではやる必要はない。とにかく勢いをつけること、自分を鼓舞することが大切なのである。反対に、負け続けているときに負け将棋を並べるのは良くない。欠点を直す以前に、『俺は限界じゃないか』と、ますます落ち込んでしまうからである。勝っている時には負け将棋を並べ、負けている時には勝ち将棋を並べる。これが、勝利の女神に好かれる極意である。」なるほど。