久石譲さん。「音楽をつくるという仕事はどうも一般的には『気分』や『情緒』でつくるものと思われているらしく、天才がひらめきでもってつくるような神秘的なイメージがあるように思われるんですが、それだけではない。その要素もあるのですが、むしろ『気分』とか『情緒』に左右されないよう、毎日をコントロールしていくことが必要なんです。『気分』や『情緒』で仕事をしようとすれば、必ずムラがでます。スランプはもちろんありますよ。でも、気分で仕事に穴をあけたことは一度もない。ものをつくることを職業にしていくには、一つ二ついいものができるだけではダメです。仕事は『点』ではなく、『線』ですから、集中して物事を考え、創作する仕事を次から次へと継続していけるかどうかが大切なんですね。」ましてや、業務においては。
