参謀は中期経営計画を

大前研一さん。「参謀としての頭脳グループがもっとも有効に力を発揮できるのは、中期経営計画である。中期とは3年を中心とした前後1〜2年。トップの主勢力は、中期計画の立案と遂行に向けられるべし。日常業務のことはラインマネージャーにできるだけ権限を委譲して、遠い将来のことは、上から下まで全員でごろ寝をしているときにでも考える。経営者の真髄は、潮の流れ、成り行きまかせと思われていた基本ケースから、どのくらい経営努力によって変革できるかにある。それは、一定のプロジェクトを持ち、かつコスト低減目標に向かって大きなマネジメント上の努力が積み重ねられた場合に達成されるものである。」これまでの積み上げ・このままの成り行き任せの基本ケースから、努力を続けた時の3年後に向けた目標を、個人としてもいざ持たん。