2種類の集中力を使い分ける

小山龍介さん。「集中力には2種類あります。1つは、単純作業に集中するような、リズムのある、いわばトランス状態になるような集中力です。外からの情報をシャットアウトして、うちにある情報を絶えずループさせるような状態です。このトランス系集中力は、ある種の快感を伴ってもいて、一人の作業や、複雑な判断が必要でないケースに向いています。もう一つは、妙に冷静で、落ち着いた状態での集中力です。視界は限りなく広がり、外からの情報が遮られるどころか取り込まれています。この集中力が活躍するのが、不確実性の高い状況で、高度な判断が必要となるようなシチュエーションです。次にどのようなことが起こるかわからないという場面では、この種類の集中力が必要になってきます」意識したことがありますか、この二つの集中力。