修羅場の経験が

三枝匡さん。「修羅場というのは、学びのサイクルが劇的なスピードで回転する状況のこと。上方志向の強い人は、リスクの淵に近づく覚悟があり、未知に挑戦する事が多くなるので、予想外の事態に巻き込まれる確率も高くなる。修羅場とは未経験が呼び込むものであり、挑戦的に生きる者は修羅場への覚悟がいる。失敗とは、これだと思って押したボタンに対し、想定した因果律が思い通りに作動せず違う結果に至ること。訳が分からないまま追い込まれ、事態のコントロールが他人に移ってしまい、翻弄されたり、裏切られたりして思い知らされ、漸く全体像や原因を突き止める。よくよく反省してみると、失敗のメカニズムは自分の因果律の読み違いが作動させていたことに気づく。こうした修羅場の経験が、通常よりずっと大きな学びをもたらしてくれる」修羅場を!