人の上に立てる人材とは

三枝匡さん。「強いリーダーになるためには、普通の人よりもリスク志向が高くなければならないのです。リスク志向を支えるのも熱い心ですが、ここでの新しいキーワードは長期的な『野心』や『志』です。人生を貫いて追いかけていく、自分のこだわりです。それは、人生で自分のしたい仕事ができていないことに焦燥感を募らせ、何とかして現状を打破しようと必死にもがき続ける人です。『社長になりたい』『立身出世』といった生々しい『上方志向』が日本ではすっかり衰えてしまいました。しかしいつの時代も、企業や国を発展させてきたのは、このような気概を持った人々でした。人の上に立てる人材とは、自分の属する組織や企業、日本という国、あるいは世界に関連づけて、自分の志を組み立てられる人なのだと思います」世界と関連づけて、志を。