養老猛司さん。「意識魂が健全に育てば育つほど、その人は好んで困難な、または新しい状況に身を置こうとします。意識魂が発達していない魂は、どんなに頭がよく、どんなに道徳感覚に優れていても、あえて自分で困難な所に身を置こうとする要求は出てきません。むしろいかにしたら環境によりよく適応できるかを考えます。ところが意識魂は、環境に自分を適応させようとするよりは、自分の内からでてくるものを大事にしようとします。自分の中から生まれてくるものを大事にしようとしますと、まだ道のついていないところに立たざるをえません。大通りを通って目的地に達するというのではなく、道がなく、どう行ったらいいかわからないけれど進むしかないという状況のときに、意識魂は生き甲斐を感じるのです」いかがなりや、わが意識魂。
