世代継承性について

ダン・マックアダムスさん。「世代継承性という言葉は、エリク・エリクソンという心理学者が作り出したものです。彼は、世代継承性を、将来世代の幸福に対する成人の関心、あるいは関与であると述べました。世代継承性は、子育てだけに限られるものではなく、例えば自分の部下あるいは同僚を助けることなど職場でも発揮できますし、ボランティア活動や何らかの方法で社会にプラスの貢献をしようと努めることを通じて、コミュニティーで発揮することもできます。中年期、人はその関心を自身から、家族・共同体、さらに、自分が将来世代に遺していく世界へと拡げていきます。エリクソンは、人は中年期にさしかかると、世代継承性をになうという心理的な課題に取り組むようになるといっているわけです」自分の存在の軌跡を、後の世代へと繋げたくて。