モータリティへの深い自覚

nakatomimoka2009-09-24

金井壽宏さん。「セネカが語る『怠惰な多忙』、スマントラが注目する『アクティブ・ノンアクション』の意味はもうお分かりだろう。現在を忙しくは生きているが、今やっていることの意味を探すような来し方の内省をせずに、過ぎ去る今日を集中力なく気が散るままにカラ元気で生きるのは、よしたほうがいいということだ。ここから二つの方針が生まれる。一つは、活動が過ぎる度に内省して、後付け、後知恵でもいいから、意味付けることだ。もうひとつはモータリティ(mortality)つまりいつかは死ぬべき運命への深い自覚だ。五賢帝の一人にして哲人でもあったマルクス・アウレリウスは、己を振り返ること、内省することが大事だと『自省録』ですすめる」過去の活動に意味付けをしているか、いつかは死ぬべき運命ということを深く自覚しているか。