内発的動機づけ

nakatomimoka2009-12-11

市川伸一さん。「動物は生理的な欲求が満たされている時に、何もしないでいる訳ではなく、むしろ色々と探索行動をして、その時に学習している。それには、実に適応的な意味があるのです。高等な動物ほど、環境の情報を収集したり、自分の能力を高めておいたりするのは、貯蓄とか保険のようなもの。余裕のある時に色々な学習をしておくということが、その時はムダに見えても後から役に立つ可能性がある。それが知的好奇心や向上心のもとになっているのではないか。外から与えられる報酬のための手段としてではなく、ある活動をすること自体を自己目的的に求める欲求を『内発的動機づけ』と呼びます。知的好奇心はその代表的なもの。しかし、内発的動機づけが十分ある時に、外からの報酬を伴わせると、かえって動機づけは下がってしまいます」やりたいから。