人の人生の中に足跡を残す

nakatomimoka2010-06-29

小山薫堂さん。「僕は偶然居合わせた人の人生の中に足跡を残すようなことが好きです。(タクシーの運転手さんに『おくりびと』のチケットをあげたら、喜んで貰えた)そんな風に、自分が誰かの人生に登場できたかもしれないと思えるのは、すごく名誉なことです。そういう思い出が一か月に一つでもつくれたら、人生はとても幸せなものになるのではないかと思います。(電車に乗っていて、自分が書いている新聞の記事を切りぬいて読んでいる女の人がいて)「あの、すみません。それ書いたの、僕です」と声をかけようかと思いました。(しかし)声をかけるのをためらってしまった。でもそのあとすぐに後悔しました。『あの時声をかけていれば、僕はあの人の人生のなかで記憶に残る人間になれたのに。ああ、失敗した』」偶然出会う人の、人生に足跡を。