贅沢には限度がある

nakatomimoka2010-08-25

鹿島茂さん。「1975年から83年くらいにかけて、それまでの成長と時代の変化で、日本の消費者の『贅沢』への願望がほぼ満たされた。そこで日本企業は『贅沢の提供』から『めんどうくさいこと』の代行業へシフトします。普通の人間なら、まあ5億円あれば『贅沢』と感じることがほぼやり尽くせます。贅沢には限度がある。けれど、面倒と感じることには限界がない。そこに無限の需要が見た日本企業は突っ走った。例えばコンビニエンスストアファミリーレストラン、宅配便。ミニバンもそうです。部屋から出たくないという『めんどくささ』が、あのばかでかい車種の需要を支えています。居ながらにして情報が手に入るネットは『めんどくさい』需要を吸収する装置そのものです」そういえば、便利になるほど怠惰になっていくような気がするなあ。