めんどくさい需要

nakatomimoka2010-08-26

鹿島茂さん。「今、我々の社会は『めんどくさい』ことを嫌う人々がいないと経済が成り立たない状況になりつつあります。これは何を意味するかというと、子供のままでいたい人々、成熟したくない人々がどんどん増えているということなんですね。なぜなら、『大人』とは、他人のための面倒を引き受ける覚悟を決めた人間、責任を取ることを厭わない人のことですから。でも現状は、変な言い方ですが、お父さんが給料を稼ぐためには、その子供たちは永遠に子供のままでいなくてはならない。そんな世の中になってきた。人々が責任から逃げ出すようになっても、世の中は続いていくのかどうか。ただ、本当に生き残るには、今まで世の中にないものを作ろう、サービスを生み出そうという、死ぬほど『めんどくさい』ことが欠かせないんですよね」面倒くさがらずに。