林成之さん。「人間の『仲間になりたい』という本能は、とても強いものです。救命救急センターに配属された人たちは、そのチームに属している以上、チームのことを好きになり、『仲間になりたい』と思っているはずだと、私は確信していました。その本能を利用したのです。まず最初に私は救命救急センターで働く条件として、医師、看護師、検査技師、事務方のスタッフ全員に次の4つのことを提示しました。それは(1)前向きでいること、(2)医療チームに参加する仲間の悪口をいったり、意地悪をしたりしないこと、(3)人とのコミュニケーションを考え、面倒見のいい人格を持つこと、(4)どんなことがあっても、『疲れた』とか、『難しい』とか、『できない』といった否定的なニュアンスを含む”否定語”を使わないこと、です」今から使わないぞ。Photo:[H]