林成之さん。「彗星のごとく記録を伸ばす方法があるんです。これを北島選手たちにも教えたんですね。まず、ライバルは自分を高めるツールだと考えなさいということ。ライバルを敵と思ってはいけないんです。敵となると守らなきゃいけない、打ちのめさなきゃいけない。そうなると、人間の脳の、『違いを求めて共に生きる』っていうしくみに反するわけですね。だから、ハンセン（選手）は絶対敵って思っちゃいけないんです。次に、チームのためにコーチ、監督を好きになること。だから『コーチは選手にとって神さまが遣わした人なんです。技術、知識、脳の力をフルに発揮して、日本人がすごいってことをみんなに見せよう』っていうのを合言葉にしてたんです。コーチたちも感動して『やってやる！』ってすごかったですよ」神様が遣わしてくれた大切な。
