年収を増やしても幸福にならない

nakatomimoka2012-01-18

ジグムント・バウマンさん。「ラスティンは相当数の調査レポートを集め、分析した結果、『生活水準の向上はアメリカやイギリスのような国々には何の進展ももたらさない。実際に、これらの国々では、人々が幸福だと感じることは徐々に減りつつある』と述べている。ロバート・レインも、アメリカでは、個人の収入が、戦後、飛躍的に増大したにもかかわらず、アメリカ人の”自分は幸福である”という感情が低下してきていることを発見している。リチャード・レイヤードは、国家間を比較したデータから、生活満足度は一般的にみて、GNPの増大に比例しているが、それは『人間が生存する』のに不可欠な『品物』が満たされ、貧困や困窮が根絶される段階までの上昇である、と分析している」収入が幸福に寄与するのはマズローの第一段階まで。