Ｒ．Ｂ．チャルディーニさん他。「私たち人間にとって、ある特定の環境に自分自身をぴったりと適合させてくれるルールに従うのが、一番無難な選択だからです。人の考えを自分が望む方向に誘導するには、誰かによい証言をしてもらうのが効果的だということを前に述べました。先ほどの実験の結果からは、証言をする人が聞き手と似ていれば似ているほど説得力が増すことが分かります。ですから、説得したい相手に誰の証言を聞かせるかを決めるときは、自分の見栄はさておき、相手の状況にいちばん近い人を選ぶべきです。たとえば、授業をさぼる生徒を教師が説得する場合は、教室の最前列に座るようなタイプの生徒からではなく、もっと当人に似たタイプの生徒から、出席することのメリットを話してもらうべきでしょう」説得には、同じような環境の人を。
