矢沢永吉さん。「去年一年間音楽活動を完璧に止めたんですよ。４０くらいのときにマネージャーとかに言ってるわけ。おれはあけてもくれても、音楽しかないのか。音楽以外にもっとピカッと光るものがあるだろうって。でもね、この年になって止めたときに、だよねっていうのがわかるわけ。わかったのはね。人ってそんなに器用じゃない。器用じゃなくてもいい。自分には音楽がある。神様に、ひとつもらったら十分だ。人は、一瞬のハッピーがあったらまた走れる。どういうことかっていったら、毎日毎日ハッピーが来るわけないんだよね。で、今日もこれか、昨日もこれか、明日も……っていったときに、土曜日あたりに何かいいことが一発あったら、来週もまたがんばれるっていうような、人間っていうのはそんなものよ」その一つを、何に求めるか。
