幸福と希望は違う

nakatomimoka2012-03-29

玄田有史さん。「幸福と似ているようにみえるのが『希望』だ。希望も幸福と所詮は同じ気持ちで同じようなものと考える人もいる。しかし希望と幸福は、異なるものである。今、幸福を感じているとする。そんなとき人は必ず、『このままの状態が続いてほしい』と思う。幸福は、維持や継続を求めるものだ。一方、希望は、『現在よりもよくなってほしい』とか『未来はもっとすばらしい』と信じられるときに表れる。希望は、変化と密接な関係を持つ。停滞する社会に求められるのは、良い方向にむかっていると確信できる一筋の希望だ。希望学では希望を、「A wish for something to Come True by Action」と考えた。「気持ち」「何か」「実現」「行動」という4本の柱から成り立つ。希望がもてない状況では、4本柱のいずれかが見失われている」何が欠けているのか。