頭の中をからっぽにする

成瀬雅春さん。「それでも、赤ちゃんのピュアさのままで大人になったら、それはそれでダメなわけです。どうしてかといえば、社会人として通用しないからです。ここで重要なのは、頭が知識でいっぱいになってきたあとに、それらを全部リセットすることです。頭の中をからっぽにするんです。からっぽにすること、それが瞑想状態です。つまり、生きていくために必要な世の中の真理やほんとうに必要なことを見据えようとしたときに、いろいろな知識があるとそれが余計なフィルターになってしまう。そのフィルターを外したとき、初めて真理が見えるんです。社会で生きていくためには、たくさんの知識が必要です。瞑想能力というのは、そうしたたくさんの知識を吸収して大人になったあとに、知識に惑わされずに真実を見るために必要なものなんです」瞑想。