苦中に楽あり

nakatomimoka2015-04-05

京都に、彼岸に行けなかったお墓参りに行き、木屋町でインド料理のあと、11年10月以来となる楽美術館へ。雨の中ではあったけれど、桜が各所でまだ頑張っていて、雨に打たれた花びらを例年以上に意識して、まだ残っている枝ぶりを傘越しに堪能した。楽美術館では、琳派400年記念・本阿弥家・尾形家の血脈を受け継ぐ「樂歴代 装飾への荷担・抑制と解放」展をやっていた。小学校の時、楽焼クラブであったことは以前書いたが(誰も覚えていないわな)、個人的な好みは装飾がかかったものや形に工夫がこらされたものよりも、基本はシンプルで、でも形にせよ真円ではなく個性的でといったものがいい。前回もそうだったが、三代の道入の作がよかった。今回展示されていたのは、黒楽茶碗の『若緑』『荒磯』『山の端』。貸し切りの状態で向き合えた時間の貴重さを。