一日に取り組む気構え

nakatomimoka2016-08-23

アーノルド・ベネットさん。「一人の典型的ロンドン市民というものを引き合いに出して見よう。彼は一日を生きる上での根本姿勢に重大な誤りがある。一日に取り組む気構えが間違っている為に、自分の精力や興味の3分の2がそがれてしまっているのだ。特別な人間でもない限り、普通は、自分の仕事に対してあまり情熱を燃やしていない。よくても『嫌いではない』といった程度であろう。仕事に全力投球するということはまずない。しかも、このような心構えで仕事をしているくせに、朝10時から夕方6時までの勤務時間があくまで本当の意味での『一日』だと見なし、勤務時間の前の10時間とあとの6時間は、単なるプロローグとエピローグに過ぎないと思っている。1日の3分の2の時間を、単に3分の1を占める勤務時間に付随している時間に過ぎないとしてしまうなら、完全に充実した一日を過ごすことなど、どうやって望めようか」そうかも。