ふたつよいことさてない

nakatomimoka2016-10-06

河合隼雄さん。「私は『法則』は好きではないが、それでも割と好きなのが、『ふたつよいことさてないものよ』という法則である。ひとつよいことがあると、ひとつ悪いことがあるとも考えられる、ということだ。抜擢されたときは同僚の妬みを買うだろう。宝くじに当たるとたかりにくるのが居るはずだ。世の中なかなかうまくできていて、よいことずくめにならないように仕組まれている。このことを知らないために、愚痴を言ったり、文句を言ったりばかりしてい生きている人も居る。その人の言っている悪いことは、何かよいことのバランスのために存在していることを見抜けていないのである。この法則の素晴らしいのは、『さてないものよ』と言って、『ふたつよいことは絶対にない』などとは言っていないところである」ふたつわるいこともさてないもの。