創造的遊戯を行う

nakatomimoka2018-11-07

泉谷閑示さん。「芸術とは、邪なるものに曇らされた世俗に向って決然と対峙して、そこで忘れ去られてしまった自然の本性、すなわち『美』を力強く表現するものです。真の芸術家の在り方というのは、子供の持つ純粋さや創造性を保ちつつ、そこに力強く成熟したものを兼ね備えた、ただならぬ『小児』と呼ぶべきものなのです。むしろ最も人間らしい姿とは、自由を束縛する様々なものと闘う『獅子』を経て、創造的遊戯を行う『小児』にまでたどり着くところにこそあると言えるでしょう。そして、その状態において人は、必ずや芸術的な存在となるのです。このように、人が真に成熟していくこととは、すなわち芸術的な存在に向って成熟していくことであり、これこそが、他の動物にはない人間ならではの豊かさです」芸術的な存在には向っていっていないような。