経済か道徳か

nakatomimoka2017-06-28

デイヴィッド・ブルックスさん。「アダムⅠは、何かを創ろう、築きあげよう、新しい何かを発見しようというアダムだ。その論理は、ともかく実利を優先した、単純でわかりやすいものだ。経済の論理といってもいい。原因とその結果の関係はよく見える。努力すると、その分だけ大きな成果が得られることが多い。訓練を重ねれば、その分だけ向上する。追求するのはあくまで自己の利益だ。自分の有用性を高め、周囲からの評価を高め、それによって利益を得ようとする。アダムⅡの論理はその反対だ。それは道徳の論理であり、経済の論理ではない。何かを得ようとすれば、まず何かを与えなければいけない。内面の強さを手に入れる為に、自分の外にある何かをあきらめなくてはならない。本当に欲しいと願うものを手にする為、自分の欲望に打ち克たねばならない」どっち。