達成意識が否定作用として

nakatomimoka2018-06-23

林成之さん。「それは、最後の最後までレースの途中で『勝った!』と思うな。そう思った瞬間、勝利が手からすべり落ちていくという点でした。つまり、私たちが『勝った』『やった』という達成感や完結感を覚えた途端、脳はその新しい情報に従って、思考と運動の間を緊密に連携していた神経伝達路に一転、周囲との『間合い』を測るような調節機能を働かせることになり、高い緊張感や集中力に支えられていた運動能力を一気に緩ませてしまうのです。むろん、これは運動の分野だけに限られたことではありません。ビジネスの世界でよくいわれる、『これでいいと思った地点から更にハードルを高めよ』といった戒めの言葉は、こうした『達成意識が否定作用として働く』脳の仕組みや特性が、経験的に反映されているのだと思います」満足したらあかんのや。