愛が働く時

nakatomimoka2017-06-06

泉谷閑示さん。「人が人らしく生きるということは、人生や世界に向って『意味』を求めるベクトルを出すことだと述べてきました。つまり『愛』とは、単に他の人に向かうものだけを指すのではなく、世界の様々な物事や人生そのものに向けられるもので、対象に潜む本質を深く知ろうとしたり、深く味わおうとしたりするものです。このように好奇心に満ちた、無邪気な子供のような性質。それも『愛』というものの大切な側面なのです。『愛』が働く時、私たちは対象を深く見つめ、耳を澄まし、そこに潜む本質を感じ取ろうとします。これによって物事に秘められた真実が、見つめる者、耳を澄ます者に、静かに開示されてきます。その時、私たちに、あたかも対象と一体となったかのような至福の経験がもたらされます。『愛』の喜びとは、そのような経験です」耳を澄ます。