空白の原則

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山崎啓支さん。「質問にはもう一つ大きな意義があります。それは、『脳に空白(わからないこと)を作る』というものです。脳はわからないこと(空白)があると、答えが出るまで考え続ける傾向があります。脳は『わからないという状態(混乱)』を嫌うため、それを回避する働きがあるからです。そのため人間は質問されると、検索機能が自動的に働き始めます。推理小説は、この人間心理をうまくついて書かれています。例えば、冒頭でミステリアスな事件が起こります。当然、犯人がわからない(空白)状態に置かれますから、読者は早く知りたい(空白を埋めたい)という気持ちになります。そこで、否応なしに一気に読んでしまうことになるのです。質問をされた人は、意識だけでなく、寝ている間も無意識(潜在意識)までを使って答えを出すのです」空白を埋めよ。