玉樹真一郎さん。「キーワードは『確率』。確率が応用されるのは、カジノに限ったことではありません。例えばモンスターとの戦闘中、ごく稀に出る強烈な攻撃、その名も……『かいしんのいちげき』。発生確率は数％しかありませんが、出た時の気持ちよさは格別です。強敵に圧倒され敗北の手前まで追いこまれたとしても、『かいしんのいちげき』さえ出れば逆転もありえます。コツコツ戦って敵を知りレベルを上げるという地道な努力と、幸運の女神のほほえみ。懸賞やおみくじ、はたまた『お金落ちてないかな？』という気持ちのように、ついラッキーを求めてしまう私たちの心を、ゲーム業界では射幸心と呼びます。９つめのタブーを『射幸心と偶然のモチーフ』としましょう。体験デザインの指標は『その体験は、ユーザに何かを賭けさせ、祈らせているか』」いけ！
