認知資源を減らさない

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中島聡さん。「心理学では、決断や意思決定をする際に減少する気力のようなものを、『認知資源』という名前で呼んでいます。つまり世界の偉人は、認知資源を経営や政治のために温存しているということになります。服選びなどのつまらない決断で疲れるのを避けようというわけです。最初に私が驚いたのは、ビル・ゲイツが何らかの説明を社員から聞くときに、直接その社員からは話をきかないことです。情報をかみくだき、彼にわかりやすく説明してくれる専門の社員を雇っていたのです。さらに、彼が参加するプレゼン会議では、発表者が発表をする時間は設けられません。資料は前もって送り、当日、質問を受けるだけです。会議は最長30分という時間が決められています。もうひとつは、”光速”といっても過言ではない迅速な意思決定です」判断の気力を。