理想とする感情

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内田由紀子さん。「理想とする感情にも違いがあり、北米では嬉しいとかウキウキするなど興奮度の高い感情が理想的だとされているが、日本ではほっとするとか落ち着くなどの覚醒度の低い感情が理想的とされている。また、オリンピックの報道についての日米比較では、アメリカでは個人の選手の強さにフォーカスを当てて分析をするような報道が多く、身体的特徴についての話がたくさん語られる。まさに生まれながらのスーパーヒーローとしての像が出来上がるわけであるが、日本では『昔は弱かった』とか、『精神的な弱点がある』『怪我を乗り越えた』など、どちらかというと身近で普通の人物が人々の支えを受けながら苦難を乗り越えてヒーローになるというストーリーが報道され、受け入れられていくというプロセスが見出されている」努力型の物語を好む日本人。