目的論と原因論

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平本あきおさん。「アドラー心理学の理論は目的論です。この目的論と対照的なのが原因論です。原因論とは、『物事がうまくいかない原因を見つけて、直せばいい』というアプローチです。目的論の基本となるのは、アドラーの『どこから来たのかではなく、どこに向かうか(目的)が重要である』という発想です。問題のある行動をしている人がいるとしましょう。原因論の関わり方は、『何が悪い?』『どこが悪い?』『どうしてこうなっちゃったの?』と、今の問題を引き起こした過去の原因や性格上の問題、誰のせいで発生したのかなどを掘り下げて、取り除く。目的論の関わり方は、過去の原因や性格上の問題などには注目せず、『この先、どんな人生を生きたいですか?』『あなたはどうなりたいですか?』という、その人のこれからに注目して関わる」未来から発想。