書く時間を決める

近藤康太郎さん。「一年以上も同じものを書き続ける。あるいは、一生、なにかを書き続けることに決めた。そういう人は、『好きなとき、暇なときに書けばいい』というわけにはいきません。書く時間と場所を、きちんと決めていなければならないんです。時間帯はいつでもいい、都合のつく時間を、とにかく決めるんです。〇時から〇時まで、どこそこにいて、原稿を書くと決める。その間は、ドアを閉める。部屋に閉じこもり、たとえ一行も書けなくても、とにかく机に座って、何かを書こうとする。なぜか。女神に通知しているんです。長いものを書いていると、その九割が苦しいことばかりです。でも、がまんして続けていると、ある一瞬、『なんだこれは』と自分で驚くような瞬間が訪れます。アイデアが天から降りてくる。創作の女神は、必ず、訪れます」いつも。